無承認薬と未承認薬

無承認(無許可)シアリスに注意

無承認無許可シアリスの特徴

効果の持続時間が約36時間と長く、「ウィークエンドピル」の呼び名も持つのがシアリスです。その使い勝手の良さから、ED治療薬として世界ではもっとも大きいシェアを持っています。有効成分名で後発薬の呼び名でもあるのがタダラフィルです。

シアリスの人気に目を付けた薬の個人輸入代行業者や販売業者は、その有効成分であるタダラフィルを一部含有させた薬を、インターネットや実店舗で「販売」「個人輸入代行」しています。この一部が無承認無許可のシアリスです。そもそもシアリスやそのジェネリックであるタダラフィルは、医師から「処方」されるものであって、店舗で販売・購入されたりするものではありません。

怪しいいろいろなシアリス

無承認無許可医薬品は日本の薬機法(旧薬事法)に基づいた品質・有効性・安全性の確認をとっていません。検出された医薬品成分の量は製品によって均一ではなく、一度には飲めない(一部には相当に危険な)量が含まれることがあります。また製造環境が不衛生で、有害な不純物も含むことがあります。報告されている健康被害はこれらが原因で起こっていることが多いです。

このように、無承認シアリスの使用は、予想外の副作用が現れることがあるため、興味本位での使用は全くおすすめできません。価格や手間、身体への被害の可能性を考えても、厚生労働省から承認を受けた正規品の処方を医師から受けること以上の利点はありません。

無承認無許可とは厚労省

薬機法(旧薬事法)は医薬品等に関する規制を定めています。健康食品や美容雑貨など医薬品等以外のものも対象とします。無承認無許可医薬品のシアリスは、EDの改善など本来医薬品だけがもつ効能をうたっていますので当然、薬機法の規制の対象となります。

自治体の行う「買い上げ調査」

これら無承認無許可薬からの健康上、経済上の被害を未然に防ぐ目的で、自治体などでは定期的に買い上げ調査を行っています。輸入品のみならず、日本の発売元から販売されている製品も存在します。次にあげるのは、無承認無許可のシアリス(またはタダラフィル)として報告されたものの一例です。またシアリスに限らず、シルデナフィル、バルデナフィルなど他のED治療薬の医薬品成分が含まれるもの、複数の有効成分を含むるもの(承認済み薬には存在しない)の報告も少なくありません。

無承認無許可タダラフィルリスト

無承認薬と未承認薬ちがい

見た目はよく似ていますが異なります。無承認無許可薬は、日本の薬事法(旧薬機法)を無視していわば勝手に製造されたものです。未承認薬は日本の厚生労働省の承認は得られていないものの(または承認を待っている)、海外では該当する国の機関から既に承認されている薬です。

無承認薬と未承認薬ちがい

無承認無許可医薬品 未承認薬
法律基準 日本の法律に基づく承認なし 海外の法律でのみ承認
成分の均一性 含有量が必ずしも均一でなく、健康被害のおそれ 海外基準でのみ、成分の均一性は保証される
製造環境 不衛生な環境で製造。不純物等が含まれる可能性あり 海外での基準を満たした環境で製造
健康被害 不純物等が関与する健康被害のリスクが高い 健康被害のリスクは低い。日本での適応外使用によるリスクがある場合もある。
承認の有無 日本国内では全く承認されていない 海外でのみ承認されている
使用用途 違法に流通している場合が多く、適切な使用が保証されていない。 海外で認められている使い方(適応症)が、日本では認められていない場合がある。

 

未承認薬シアリス「個人輸入」のリスク

未承認薬を輸入すること本来の目的

未承認薬を輸入して使用することの本来の前提は、原則として治療上の緊急性があるとき、その目的を果たすことのできる薬品が日本国内にないとき(例:日本にはまだ利用できない癌治療など)、医師が必要に応じて輸入を行うことです。この際、その輸入内容が合理的なもの(転売などが目的でない)かどうかが確認されたときに薬監証明が交付され、やっと輸入可能になります。

このように正式な手続きを経て輸入された未承認薬は、日本国内で正式に承認されている治療以外の効果を期待して使われることがあります。これを適応外処方といいます。また、既に承認済みの医薬品を、承認されている効能以外の目的で医師が使用することも指します。

未承認薬を医師の代わりに輸入する業者

このように薬監証明がなければ、医師は薬を輸入することはできませんが、例外があります。あくまで個人の使用、臨床試験や展示会の材料としての輸入などであれば、薬監証明なしに行うことが出来るとされています。(ただし、こうして入手した薬は他人に販売・譲渡などを行うと薬機法違反で処罰を受けることがあります)。

このグレーゾーンに目をつけたのがインターネット上でたくさん見つかる薬の個人輸入代行業者です。輸入を行うには言葉の問題、税関の手続きなど煩雑な手続きが要ります。これを代行するのが輸入代行業者です。ただし請け負うのは文字通り、輸入を「代行」するだけ。もし何かトラブルがあっても一切責任を負いません。(と「小さく」書かれています)。

次のようなことが起こっても全て自己責任です
薬個人輸入の危険性
・届いたものがどこの国でも承認を受けていない「無承認無許可薬」だった。
・海外では承認を受けているかどうか確認のしようがない。
・有効成分が多すぎる、少なすぎる。不確定の成分で健康被害を被った。
・代行業者が責任を負えないトラブルが原因で品物が届かなかった。
・税関でのトラブルが指摘され品物が没収された。
・取引中にカード番号など個人情報が盗用された。ほか

このように、個人輸入された未承認薬シアリス(あるいは無承認薬の可能性)の使用は、予期できない副作用やトラブルがあるため、興味本位で使うことはすすめられません。いわれるほど価格、意外にかかる手間、身体への被害の可能性を考慮に入れても、厚生労働省から承認を受けた正規品の処方を医師から受けるに越したことはありません。海外から怪しげな薬が届くといったスリルが味わえる以外にメリットは見つかりません。

シアリス ほかED治療薬のオンライン処方

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